■ TEISCO CHECKMATE 20 節約 ■ 真空管アンプ【設計変更&整備済み】管理番号-310

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商品情報

■TEISCO CHECK MATE 20■テスコ真空管アンプ【設計変更&調整済み】管理番号-310
【メーカー】TEISCO ( テスコ株式会社 )
【品 名】CHECK MATE-20
【出 力】20W > 設計変更後の仕様:10W程度
【サイズ】実測 幅:50cm 奥行:23cm 高さ:68cm 重量:15.5Kg
【製造年】推定 1965年頃
1960年代のエレキブームの時代に隆盛したブランド「テスコ」の真空管ギターアンプです。

真空管は7189A×2本、プリ部に12AX7×2本、12AU7、6AV6の構成となるオール真空管アンプです。

入力はリバーブ回路を通る入力と、リバーブを通らないノーマル・チャンネルの2入力となります。

コントロールは [TREBLE][BASS][VOLUME][REVERB][TREMOLO DEPTH & SPEED]となります。
リアにはトレモロSW、リバーブSW等が装備されています。

リバーブはスプリング方式、スピーカーは30cmとなります。

■■ CHECKMATE シリーズの問題点について ■■ 1960年代の当時は日本もエレキブームで、国産のギターアンプ・メーカーも次々と生まれ、各社がその音量の
大きさを競う時代になっていました。

老舗のテスコもCHECKMATEシリーズとして多くの機種を発売していましたが、中でも比較的に小型モデルの
CHECKMATE 10,15,20,25といったラインナップでは、当時としては出力が大きな7189Aという新しい出力管
を搭載して他社と差別化をしていました。

当時、7189Aを選択したのは妥当な選択かも知れませんが、その設計には問題があったと思われます。

7189Aは当時、普及していた6BQ5のプレート電圧の最大定格を300Vから440Vにまで上げた真空管ですが、
この最大定格は真空管の放熱や、動作環境を十分に考慮してはじめて許容される限界値とされています。

実際にギターアンプとして稼働する際に想定される連続運転での発熱や、過電圧による熱破壊の危険性を
考慮すれば、それなりの安全マージンを確保した上で回路設計をするのが当然ですが、

この時代のギターアンプは音の大きさを示すスペックを競う時代だったので、安全性を無視してでも数値上
の最大出力を優先し、定格電圧を越えたアンプを製造しているメーカーは珍しくありませんでした。

そんな無謀な時代から半世紀以上が経過した今、現存している7189Aを搭載したCHECKMATE20の殆どは、
既に電気製品としては故障しているか、通電するのも危険な状態に陥っているものと推察されます。

つまり現代の基準で考えると、いわゆる通常の修理対応で再生&修復しただけでは危ういアンプと言えます。

■■ CHECKMATEシリーズの問題点の解決策 ■■ 以上の様な事情により、この製品の場合は通常の修復&再生の作業をしても、最大定格電圧を超えてしまう、
危険を伴う回路設計上にの問題が解決しません。

このヴィンテージなアンプの魅力を残しつつ、現在でも安心して使用できる解決策として考えた私の選択は、
最大定格を越えるB電圧の電源回路を見直し、安全な動作が出来るように設計を変更する方法を選びました。

電源回路の設計を変更し、当初は450V近くあったプレート電圧を、真空管にとって余裕で安心な220V程度
にまで下げました。

これによって、それまで危険な高電圧で無理やり絞り出していた20Wという出力は、実質で10W程度にまで
低下しますが、

最大出力を競っていた半世紀前と違い、大出力なデジタル・アンプが安価に入手できるこの時代、真空管の
ヴィンテージ・アンプに出力の大きさを求める事に意味は無いと思われます。

それよりも貴重な真空管に負担を掛けず、安心して鳴らせられる10W程度の出力があれば十分と考えました。

また、設計変更後の回路電圧であれば7189Aに限らず、ピン互換性があり、今でも入手が容易な6BQ5/EL84
と差し替えても何ら問題ありません。

■■ レストア再生&調整済み ■■ 前記の電源回路の変更作業と共に、出品にあたり通常のオーバーホール調整を済ませております。

□ 経年劣化や不具合の見られた電子部品は、必要に応じて交換等を済ませております。
□ 真空管アンプ特有の誘導ノイズを低減させる為、ワイヤリングの引き回しの等の修正を施しました。
□ 回路変更後の出力管には SOVTEK EL84/6BQ5 を搭載いたしました。

経年劣化に伴い多くの点数の電子部品を交換しましたが、CHECKMATEのアンプ特性としては関しては、
良くも悪くも個人的な嗜好で意図的に修正&変更はしておりません。

筐体はクリーニングを済ませ、可能な範囲にて全体にレストア再生いたしましたが、半世紀以上が経過した
電気製品ですので、レストア後もそれなりに経年劣化が見られる部分も多々ございます。

本体横に装備された傾斜スタンドは経年での錆びも酷く、取付ても実用性は無いと考えて取り外しました。

■■ 追記事項 ■■ 以上、半世紀以上も昔のヴィンテージな真空管アンプを、現代でも安心して稼働できるようにする事を目標と
して回路変更&整備を施した製品となります。

CHECKMATEは、1960年代の当時の若者が求めるエレキ・サウンドの要望を満たす様に設計&販売されて
いた製品ですので、当時を知らない世代が考えるギターアンプの基準では評価が難しい製品かも知れません。

真空管ギターアンプに対する価値観の違いによるクレームには対処致しかねますので、この製品の存在価値を
ご理解を頂ける方にご検討いただければ幸いです。

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